月令とは:月支と節入りで読む日干の季節

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折りたたんだ白紙に若葉の柳の小枝を渡し朱の糸を結んだ静物。脇に小さな青銅の分銅

月令とは、月柱の地支(月支)が表す季節の条件で、日干が時を得ているか(得令)を最初に確かめる手がかりです。同じ甲木でも卯月(春)と酉月(秋)では読み方が変わり、命式全体で身強になるかは、その先の問題です。

この記事の要点

  • 月柱の地支(月支)が月令、つまり日干を読むときの季節を示します。
  • 四柱推命の月は十二の「節」の節入りで替わり、立春から寅月が始まります。春分のような中気では月は替わらず、旧暦の月とも境界が違います。
  • 卯月の甲木は得令、酉月の甲木は失令です。どちらも、それだけでは身強か身弱かは決まりません。
  • 節入りの日に生まれ、確かな出生時刻がない場合は、月柱そのものが確定しないことがあります。
このページの内容

月令とは?日干と月支の位置

月令を読むときは、二つの位置を分けて考えます。日干は日柱の天干で、月令を示すのは月柱の地支(月支)です。月干は別の位置にあり、月令の代わりにはなりません。日干そのものは日干とはで説明しています。

月令とは何かを示す四柱の図:日干と月支の位置を強調
日柱の上にある甲を見てから、月柱の下にある卯を見ます。卯月は春なので、この命式の季節は春です。

この命式では日柱が甲子、月柱が己卯です。甲木が比べる基準で、卯が月支です。月干の己は別の位置として扱います。

詳しい読み方では、月支の蔵干、それが天干に透っているか、気の変化も見ます。最初は日干と月支を別々の欄として記録しておけば十分です。各欄が命式のどこにあるかは四柱推命の見方で確かめられます。

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月はいつ変わる?節入りの見方

四柱推命の月は二十四節気に従います。二十四節気では十二の節と十二の中気が交互に並び、月柱が替わるのは節の節入りだけです。立春で寅月、啓蟄で卯月、清明で辰月に入ります。

節せつ
新しい月支を始める節気。二十四節気のうち十二が節です。
中気ちゅうき
月の途中にあり、月を替えない節気。春分は卯月の中にあります。
月令げつれい
月支から読む季節の条件。日干を読むときに最初に確かめる条件です。
十二の月支を四季に並べ、節で月が始まり中気は月の中にあることを示す図
実線が節で、ここから月が替わります(啓蟄で卯月)。点線は中気で、春分のように月の中にあります。節入りの時刻は年ごとに違うため、新暦の日付は載せていません。

下の表は月の順序を示すものです。節入りの日付は年によって一日ほど動きますが、立春は例年2月4日ごろ、啓蟄は3月6日ごろ、清明は4月5日ごろです。

その年の正確な時刻は暦で調べ、出生時刻と同じ時間基準で比べます。

各月支が始まる節
月支始まりの節次の節の直前まで
寅立春啓蟄
卯啓蟄清明
辰清明立夏
巳立夏芒種
午芒種小暑
未小暑立秋
申立秋白露
酉白露寒露
戌寒露立冬
亥立冬大雪
子大雪小寒
丑小寒立春

卯月の甲木と酉月の甲木

条件だけを比べる練習です。例Aは日干が甲、月支が卯。例Bは日干を甲のままにして、月支を酉に替えます。他の位置は伏せておきます。子平の考え方では、卯月は木が旺じる春、酉月は金が旺じる秋です。

同じ甲木の日干を春の卯月と秋の酉月に置き、強弱は示さない比較図
両側の甲は同じで、替わるのは月支だけです。卯月は木の季節、酉月は金の季節です。

例Aは「木が得令」、例Bは「木は失令」と記録できます。他の干支が不明なので、Aが身強、Bが身弱とはまだ言えません。季節名は節気による区分で、出生地のその日の気温や雨、草木を表すものではありません。

得令なら必ず身強?

それだけでは決まりません。残りの三柱にも、それぞれ天干、地支、蔵干があります。『子平真詮』は、時を得ても旺じない場合と、時を失っても弱くない場合を論じています。季節は出発点です。伝統的な分析では、続けて次の四点を見ます。

  • 根:日干の五行が、地支の蔵干の中にあるか。各地支の中身は蔵干とはで確認できます。
  • 生扶:天干に、日干を生む印星や同じ五行の比劫があるか。
  • 洩・耗・剋:食傷、財星、官星がどこにあるか。
  • 月支そのもの:蔵干まで読むなら一度だけ数え、二重に数えない。

例の酉月の甲木に戻ります。他の地支に寅や卯があり、水や木も出ていれば、月令だけのメモに根と生扶を書き足せます。これは読み進める手がかりで、強弱の点数ではありません。条件の整理は身強と身弱の見分け方に続きます。

節入りの日に生まれたら?

記録に啓蟄の日付しかなく時刻は不確かで、その年の節入りが日中だったとします。日付だけでは寅月か卯月か決まらないことがあります。固定の新暦日付でその年の節入りを代用することも、その日全体を新しい月とみることもできません。

啓蟄の日を一本の帯で示し、節入り前は寅月、後は卯月、日付だけの記録は両方にまたがる図
強調された縦線が節入りの時刻です。線の前は寅月、後は卯月。日付だけで時刻のない記録は帯全体にかかるため、月柱は未確定のままです。

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日干と月令のメモの書き方

三行あれば、位置、季節、まだ読んでいない部分を残せます。

月令メモ

  • 日干:甲。木を基準にする。
  • 月支:卯。啓蟄から清明の直前まで。
  • 季節:木が得令。他の干支はこれから読む。

卯を酉に替えると、変わるのは季節の行だけで、日干は甲のままです。命式全体を読むときも同じように、何が変わらず、何が変わり、他の柱が何を加えるかを書き分けます。

月令についてよくある質問

月令は旧暦の生まれ月と同じですか?

同じではありません。月支は節で区切られ、旧暦の月は新月の日(朔日)で替わります。旧暦二月がそのまま卯月になるわけではありません。

月令は月干と月支のどちらで見ますか?

まず月支が示す季節を見て、次にその蔵干を見ます。月干は命式の別の位置で、月令の代わりにはなりません。

卯月生まれの甲木は必ず身強ですか?

必ずではありません。確かなのは木が得令していることまでで、根や生扶、他の柱の洩・耗・剋が、命式全体の判断に関わります。

春分で月柱は変わりますか?

変わりません。春分は中気で、卯月の中にあります。卯月は啓蟄に始まり、清明の直前まで続きます。

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