大六壬の四課の出し方:日干の寄宮から第四課まで

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飾りのない竹札が四本、それぞれ折った白紙の札を載せ、一枚だけに朱色の蝋の点が付いている

大六壬の四課は、天盤が回ったあとに取り出す四つの上下の組です。日干の寄宮に乗る神が第一課、その上が第二課、日支に乗る神が第三課、その上が第四課になります。ひとつの時刻で、最初から出してみましょう。

この記事の要点

  • 第一課と第二課は日干から、第三課と第四課は日支から出します。日干はまず決まった寄宮に置きます。
  • どの課も、天盤の支が下の位置に乗った形です。第二課と第四課は、前の課の上神を座にします。
  • 日干は寄宮で位置を借りますが、生剋を見るときは日干そのものの五行を使います。
  • 『大六壬指南』は日を人、辰を事とします。干の二課は人の側、支の二課は事の側です。
このページの内容

大六壬の四課とは?

四課は、天盤が回って定まったあと最初に読む部分です。二課が日干に、二課が日支に属します。どの課も、下の位置に天盤の支が乗った一組で、上神を上、下神を下に書きます。

上神じょうしん
ある位置の上に乗っている天盤の支。課の上半分です。
下神かしん
上神が乗っている位置。第一課では日干そのもの、ほかの三課では支です。
寄宮きぐう
日干が地盤で身を寄せる支。地盤には十二支の座しかなく、天干には自分の座がありません。
陰神いんしん
第二課と第四課をまとめた呼び名。それぞれ前の課の上神を座にして出します。

天地盤や月将がまだなじみのない方は、先に大六壬とはをどうぞ。ここでは回り終えた盤から話を続けます。

例の盤:2026年10月21日10時30分

このシリーズはすべて同じ時刻を使います。2026年10月21日の午前10時30分、東京時間です。無料ツールに入れると、戊辰の日、巳の刻(時計で9時から11時)になります。

月将は辰、名は天罡です。ツールは中気で月将を替え、直前の中気である秋分から辰になっています。辰を巳の刻に加えると天盤が回り、どの地盤の支にもひとつ前の支が乗ります。巳の上は辰、辰の上は卯という具合です。

例の天地盤:地盤の十二支は動かず、月将の辰が占時の巳に乗るまで天盤を回すと、天盤全体が地盤より一つ後ろにずれる
大きい字が天盤、隅の小さい字が動かない地盤の宮です。枠で囲んだ地盤の巳(上に辰)から第一課が始まります。
例の盤:地盤の各支に乗る天盤の支
地盤天盤地盤天盤
子亥午巳
丑子未午
寅丑申未
卯寅酉申
辰卯戌酉
巳辰亥戌

無料ツールで確かめながら読めます。

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日干の寄宮の調べ方

地盤にあるのは十二支だけなので、日干は決まった支に身を寄せます。これが寄宮です。『大六壬指南』は理由も添えています。陽干は自分の禄の支に、陰干は禄のひとつ先に寄り、子・午・卯・酉には寄りません。

十干の寄宮
日干寄宮日干寄宮
甲寅己未
乙辰庚申
丙巳辛戌
丁未壬亥
戊巳癸丑

例の日干は戊、陽の土なので巳に寄ります。丙と戊はともに巳、丁と己はともに未を使う点に注意してください。

四課の出し方を順に

  1. 第一課

    日干戊の寄宮、巳を見ます。巳の上の天盤は辰なので、第一課は戊の上に辰です。

  2. 第二課

    第一課の上神の辰を地盤の位置とみなし、その上を見ると卯。第二課は辰の上に卯です。

  3. 第三課

    日支の辰に戻ります。地盤の辰の上は卯なので、第三課は辰の上に卯です。

  4. 第四課

    卯を位置とみなして上を見ると寅。第四課は卯の上に寅です。

大六壬 四課の立て方の図:右から辰/戊・卯/辰・卯/辰・寅/卯、各課の下に生剋
矢印は、上神が次の課の下神になるところを示します。緑の字は木、黄土色の字は土です。各課の下の関係は次の節で読みます。

四課・2026年10月21日10時30分

  • 第一課:辰/戊(日干、寄宮は巳)
  • 第二課:卯/辰
  • 第三課:卯/辰(日支)
  • 第四課:寅/卯

古い書物では四課を右から左へ書き、第一課がいちばん右、上段に上神、下段に下神を並べます。

同じ四課を伝統的な書き方で
第四課第三課第二課第一課
寅卯卯辰
卯辰辰戊

第二課と第三課が同じになりましたが、間違いではありません。寄宮の巳に乗る神が辰で、それがちょうど日支なので、どちらの道も辰から卯へ上ります。第一課の上神が日支と同じ盤では、いつもこうなります。

四課の生剋の見方

各課は上下の五行の関係でも見ます。下が上を剋すのが下賊上、上が下を剋すのが上剋下で、ほかは生じる関係か比和です。

例の四課。関係の欄は無料ツールの表記です
課上神下神関係
干阳(第一課)辰・土戊・土比和
干阴(第二課)卯・木辰・土上が下を剋す
支阳(第三課)卯・木辰・土上が下を剋す
支阴(第四課)寅・木卯・木比和

四課の剋は大六壬の三伝の出発点になります。例の盤で下を剋しているのは卯だけなので、無料ツールは卯から初伝を起こします。

四課はそれぞれ何を表す?

『大六壬指南』は四課を陰陽で名づけます。干は陽、支は陰。それぞれ座に乗る神が陽、そのさらに上が陰です。第二課と第四課はまとめて陰神と呼ばれます。

『大六壬指南』での四課
課ツールの表記出し方『指南』の呼び方
第一課干阳日干の寄宮に乗る神陽中の陽
第二課干阴第一課の上神に乗る神陽中の陰
第三課支阳日支に乗る神陰中の陽
第四課支阴第三課の上神に乗る神陰中の陰

巻二には、日は人、辰は事であり、家のことだけなら支の上を見る、とあります。そのため干の二課を問う人の側、支の二課を問われた事の側として読むのが基本です。一課ずつの細かな意味は、師によって説が分かれます。

ほかのサイトと四課が違うのはなぜ?

同じ時刻なのに盤が合わないとき、計算違いより決まりの違いであることがほとんどです。次の順で確かめてください。

  1. 月将

    無料ツールと同じく中気で替えているか、それとも節入りで替えているか。

  2. 時刻

    同じ時計の時刻を使っているか。無料ツールは入力どおりの時刻で、時差や真太陽時の補正をしません。

  3. 日の境目

    無料ツールは午前0時で日を替えます。23時で日を替える流派では、23時以降の日干が変わります。

  4. 寄宮

    丙と戊は巳、丁と己は未という、上の表と同じ寄宮か。

  5. 第一課の五行

    第一課の生剋を日干の五行で見ているか、寄宮の支の五行で見ているか。

自分の時刻で四課を出す

無料の大六壬で「盤だけ」を選んで盤を立てると、結果のページに四課の表が出ます。干阳・干阴・支阳・支阴の順に、上神、下神、関係が並び、この記事と同じ順です。

天盤の各支には天将も一つずつ乗っています。詳しくは大六壬の十二天将へ。全体を最初から学ぶなら大六壬入門をどうぞ。

大六壬の四課についてよくある質問

第一課の下神が巳ではなく戊なのはなぜ?

戊を巳に寄せるのは、上にどの神が乗るかを見るためだけです。課の下半分は日干そのものなので、火ではなく土として扱います。

四課のうち二つが同じになることはある?

あります。日干の寄宮に乗る神が日支と同じなら、第二課と第三課が重なります。例の盤がそうです。無料ツールはそれでも四課をすべて表示します。

四課のうち、どれが第一課?

日干の寄宮に乗る神の課です。古い書物ではいちばん右に書き、無料ツールの表では一行目に置きます。

四課を出すのに生まれた時刻は必要?

要りません。大六壬は問いを立てたその時刻で盤を立て、命式は使いません。四課はその時刻の日と刻、そしてそのときの月将から出ます。

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