月将の決め方:大六壬で天盤を回す月将加時の手順

Multifate · 日本語 · 内容の確認日

月将は大六壬で占時に加える支で、中気ごとに替わります。秋分の後は辰天罡、霜降の後は卯太衝です。月将を地盤の占時の宮に乗せ、残りの支を順に並べれば天盤ができます。

この記事の要点

  • 月将は十二の中気に従い、中気を越えるたびに支が一つ戻ります。
  • 2026年10月21日は秋分の後、霜降の前なので、月将は辰天罡です。
  • 月将を占時に加えると天盤全体が回り、地盤は動きません。
  • 無料の大六壬は、気が入る時刻を待たず、中気の当日0時に月将を替えます。
  • 月将が占時と同じなら伏吟、衝なら反吟になります。
このページの内容

月将とは?大六壬で天盤を決める支

月将は、いま太陽が入っている宮の支です。『大六壬指南』は「月将即日宿太陽也」と書きます。太陽は中気を一つ越えるたびに次の宮へ移り、月将もそれにつれて次の支に替わります。

月将げっしょう
別名:日宿太陽
課を立てるとき占時に加える支。中気ごとに替わり、一年に十二あり、それぞれに名があります。辰は天罡です。
占時せんじ
課を立てた時刻が入る時辰。二時間ごとに一つの支が当たります。
地盤
十二支が決まった位置に並んだ、動かない十二の宮。
天盤
同じ十二支を月将に合わせて回したもの。地盤の各宮に一支ずつ乗ります。
月建
別名:月支
節で替わる月の支。寒露から立冬の前までは戌月です。月将とは別物です。

月将は時刻ではなく季節で決まります。中気の当日を除けば、同じ日のうちは朝に立てても夜に立てても月将は同じで、替わるのは占時だけです。

月将の決め方:十二中気の早見表

課を立てる日の直前にある中気を探し、下の表を見ます。古書は旧暦の月で「八月秋分の後、日は寿星の次に躔り辰宮に入る、天罡将なり」のように書きます。新暦にすると、中気の日付は年ごとに一日ほどしか動きません。

十二中気と月将(新暦の日付はおおよそ)
この中気から新暦のころ月将将名太陽の次(星次)
雨水2月19日ごろ亥登明娵訾
春分3月20日ごろ戌河魁降婁
穀雨4月20日ごろ酉従魁大梁
小満5月21日ごろ申伝送実沈
夏至6月21日ごろ未小吉鶉首
大暑7月23日ごろ午勝光鶉火
処暑8月23日ごろ巳太乙鶉尾
秋分9月23日ごろ辰天罡寿星
霜降10月23日ごろ卯太衝大火
小雪11月22日ごろ寅功曹析木
冬至12月22日ごろ丑大吉星紀
大寒1月20日ごろ子神后玄枵

月将の列を上から読むと、亥、戌、酉、申と十二支を逆順にたどります。中気を一つ越えるたびに一つ戻り、一年で十二支をひと回りします。

無料ツールで確かめながら読めます。

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中気の当日、月将はいつ替わる?

古書は「霜降の後」としか書いていません。厳密に取る流派では、気が入る時刻で替えます。2026年の霜降は10月23日の午後(中国時間)に入るので、その時刻より前は辰、後なら卯です。

月将を月建と結びつけ、節で替える簡便な表もあります。この場合は寒露(10月8日)から卯になります。節から中気までの半月ほどは、中気で替える盤と一つずれます。

三つの替え方で見る、同じ時刻の月将
替え方10月21日 10:3010月23日 10:30
中気の入る時刻で替える辰辰(霜降はまだ入っていない)
中気の日付で替える(無料の大六壬)辰卯
節で替える(寒露から)卯卯

ほかの中気でも同じで、9月23日0時から辰、11月22日0時から寅に替わります。中気の当日に立てた盤がほかと違うときは、まず月将を見比べてください。

天盤の回し方:月将を占時に加える

  1. 占時を決める

    時辰は二時間ずつで、23時から1時が子、1時から3時が丑と続きます。10時30分は9時から11時の間なので巳の刻です。

  2. 月将を占時の宮に置く

    地盤は動かしません。月将の辰を地盤の巳の宮に乗せます。

  3. 残りを順に並べる

    天盤は子丑寅卯の順に続きます。午の上に巳、未の上に午、申の上に未と、十二宮すべてが埋まるまで並べます。

『大六壬指南』の例は「亥将を午に加えれば、子は未に加わり、十二辰を順に行く」です。

月将と占時のずれが、そのまま天盤全体と地盤のずれになります。辰は巳の一つ前なので、どの宮にも十二支の順で一つ前の支が乗ります。

月将を占時に加える大六壬の図:月将の辰を占時の巳に乗せ、天盤全体が十二支一つ分戻る
大きい字が月将とともに回る天盤、隅の小さい字が動かない地盤です。辰が巳に乗るので、辰の上は卯、午の上は巳になります。
辰将を巳の刻に加えた天盤(無料の盤と同じ)
地盤天盤地盤天盤
子亥午巳
丑子未午
寅丑申未
卯寅酉申
辰卯戌酉
巳辰亥戌

無料の大六壬は入力した時計の時刻で占時を取ります。時差の換算も、経度による真太陽時への補正もしません。真太陽時を使う流派では、時辰の境目で占時が変わることがあります。

実例:2026年10月21日 東京10時30分

課を立てた時刻

  • 時計の時刻:2026-10-21 10:30、東京時間
  • 日の干支:戊辰
  • 占時:巳の刻、9時から11時
  • 直前の中気:秋分、9月23日。霜降は10月23日
  • 月将:辰、天罡
  • 天盤:辰を巳に加える、普通の盤

天盤が定まれば、四課と三伝もそこから出ます。この時刻の四課は辰/戊、卯/辰、卯/辰、寅/卯で、賊剋法で初伝卯、中伝寅、末伝丑を取り、課体は元首です。出し方は大六壬の四課と三伝にあります。

辰将を巳に加えたあとに出る四課、右から左へ:辰/戊、卯/辰、卯/辰、寅/卯
四課はどれも回し終えた天盤から読みます。日干戊は巳に寄宮し、巳の上の辰が第一課、辰の上の卯が第二課です。月将が替われば天盤のどの宮の支も変わるので、この四組もすべて変わります。

盤がほかと合わないときは、三伝を一つずつ確かめる前に月将を見直すと、原因が早く見つかります。

月将と占時が同じなら?伏吟と反吟

月将が同じ名の占時に乗ると、天盤は地盤とぴったり重なって動きません。これが伏吟です。

月将と占時が衝になると、天盤の支はどれも、地盤で自分と衝になる支の上に乗ります。これが反吟です。例の日は月将が辰なので、次のようになります。

  • 7時から8時59分に立てると占時は辰で、月将と同じなので、課体の行に伏吟と出ます。
  • 19時から20時59分に立てると占時は戌で、辰と衝なので、課体の行に反吟と出ます。
  • 残りの十の時辰は普通の盤です。

この二つの課の見分け方と読み方は大六壬の課体で扱います。

自分の盤で月将を見る方法

無料の大六壬ツールを開き、時刻を入れて「盤だけ」を選べば、問いを書かなくても月将が出ます。結果の説明に「月将」の行があり、「辰 天罡」のように支と将名が書かれます。

  • 課を立てた日は、どの中気の後か。
  • 中気の当日ではないか。無料の大六壬はその日の0時から月将を替えます。
  • 占時は入力した時計の時刻で取られているか。
  • 月将の支が、占時の宮にちょうど乗っているか。

盤は無料で、AI への質問には別の上限があります。一課を上から順に読むなら大六壬の見方へ。ほかの記事は大六壬入門にまとめています。

大六壬の月将についてよくある質問

月将と月建はどう違いますか?

月建は節で替わる月の支で、寒露から立冬の前までは戌です。月将は中気で替わり、太陽のいる宮を表します。中気から次の節までの半月は二つが六合になります。節から中気までの半月は合にならず、10月21日のような戌月では、辰と戌でちょうど衝になります。課を立てるときに占時に加えるのは、月建ではなく月将です。

霜降の当日に立てたら、辰と卯のどちらですか?

替え方によります。気が入る時刻で替えるなら、その時刻までは辰です。無料の大六壬は日付で替えるので、霜降の日は0時から卯を使います。

夜に立てると月将は替わりますか?

替わりません。月将は中気でだけ替わり、一日の中で動くのは占時です。昼と夜で替わるのは貴人で、同じ日干でも昼と夜で取る貴人が違います。十二天将を見てください。

ほかのサイトと月将が違うのはなぜですか?

まず替え方を確かめます。節で替える表、気が入る時刻で替える表があり、無料の大六壬は中気の日付で替えます。次に、どの時刻で立てたかを比べます。無料の大六壬は入力した時計の時刻で立て、時差の換算も真太陽時も使いません。

出典と範囲

  • Multifate 無料の大六壬:この記事の月将、天地盤、四課、三伝と、中気当日の替わり方の確認は、すべて同じ計算エンジンによります。
  • 『大六壬指南』巻一(原文と注):「月将を占時の上に加う」の一節。十二中気と月将、太陽の次、亥将を午に加える例が載っています。
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