月将とは?大六壬で天盤を決める支
月将は、いま太陽が入っている宮の支です。『大六壬指南』は「月将即日宿太陽也」と書きます。太陽は中気を一つ越えるたびに次の宮へ移り、月将もそれにつれて次の支に替わります。
- 月将げっしょう
- 別名:日宿太陽
- 課を立てるとき占時に加える支。中気ごとに替わり、一年に十二あり、それぞれに名があります。辰は天罡です。
- 占時せんじ
- 課を立てた時刻が入る時辰。二時間ごとに一つの支が当たります。
- 地盤
- 十二支が決まった位置に並んだ、動かない十二の宮。
- 天盤
- 同じ十二支を月将に合わせて回したもの。地盤の各宮に一支ずつ乗ります。
- 月建
- 別名:月支
- 節で替わる月の支。寒露から立冬の前までは戌月です。月将とは別物です。
月将は時刻ではなく季節で決まります。中気の当日を除けば、同じ日のうちは朝に立てても夜に立てても月将は同じで、替わるのは占時だけです。
月将の決め方:十二中気の早見表
課を立てる日の直前にある中気を探し、下の表を見ます。古書は旧暦の月で「八月秋分の後、日は寿星の次に躔り辰宮に入る、天罡将なり」のように書きます。新暦にすると、中気の日付は年ごとに一日ほどしか動きません。
| この中気から | 新暦のころ | 月将 | 将名 | 太陽の次(星次) |
|---|---|---|---|---|
| 雨水 | 2月19日ごろ | 亥 | 登明 | 娵訾 |
| 春分 | 3月20日ごろ | 戌 | 河魁 | 降婁 |
| 穀雨 | 4月20日ごろ | 酉 | 従魁 | 大梁 |
| 小満 | 5月21日ごろ | 申 | 伝送 | 実沈 |
| 夏至 | 6月21日ごろ | 未 | 小吉 | 鶉首 |
| 大暑 | 7月23日ごろ | 午 | 勝光 | 鶉火 |
| 処暑 | 8月23日ごろ | 巳 | 太乙 | 鶉尾 |
| 秋分 | 9月23日ごろ | 辰 | 天罡 | 寿星 |
| 霜降 | 10月23日ごろ | 卯 | 太衝 | 大火 |
| 小雪 | 11月22日ごろ | 寅 | 功曹 | 析木 |
| 冬至 | 12月22日ごろ | 丑 | 大吉 | 星紀 |
| 大寒 | 1月20日ごろ | 子 | 神后 | 玄枵 |
月将の列を上から読むと、亥、戌、酉、申と十二支を逆順にたどります。中気を一つ越えるたびに一つ戻り、一年で十二支をひと回りします。
無料ツールで確かめながら読めます。
大六壬のツールを試す中気の当日、月将はいつ替わる?
古書は「霜降の後」としか書いていません。厳密に取る流派では、気が入る時刻で替えます。2026年の霜降は10月23日の午後(中国時間)に入るので、その時刻より前は辰、後なら卯です。
月将を月建と結びつけ、節で替える簡便な表もあります。この場合は寒露(10月8日)から卯になります。節から中気までの半月ほどは、中気で替える盤と一つずれます。
| 替え方 | 10月21日 10:30 | 10月23日 10:30 |
|---|---|---|
| 中気の入る時刻で替える | 辰 | 辰(霜降はまだ入っていない) |
| 中気の日付で替える(無料の大六壬) | 辰 | 卯 |
| 節で替える(寒露から) | 卯 | 卯 |
ほかの中気でも同じで、9月23日0時から辰、11月22日0時から寅に替わります。中気の当日に立てた盤がほかと違うときは、まず月将を見比べてください。
天盤の回し方:月将を占時に加える
占時を決める
時辰は二時間ずつで、23時から1時が子、1時から3時が丑と続きます。10時30分は9時から11時の間なので巳の刻です。
月将を占時の宮に置く
地盤は動かしません。月将の辰を地盤の巳の宮に乗せます。
残りを順に並べる
天盤は子丑寅卯の順に続きます。午の上に巳、未の上に午、申の上に未と、十二宮すべてが埋まるまで並べます。
『大六壬指南』の例は「亥将を午に加えれば、子は未に加わり、十二辰を順に行く」です。
月将と占時のずれが、そのまま天盤全体と地盤のずれになります。辰は巳の一つ前なので、どの宮にも十二支の順で一つ前の支が乗ります。

| 地盤 | 天盤 | 地盤 | 天盤 |
|---|---|---|---|
| 子 | 亥 | 午 | 巳 |
| 丑 | 子 | 未 | 午 |
| 寅 | 丑 | 申 | 未 |
| 卯 | 寅 | 酉 | 申 |
| 辰 | 卯 | 戌 | 酉 |
| 巳 | 辰 | 亥 | 戌 |
無料の大六壬は入力した時計の時刻で占時を取ります。時差の換算も、経度による真太陽時への補正もしません。真太陽時を使う流派では、時辰の境目で占時が変わることがあります。
実例:2026年10月21日 東京10時30分
課を立てた時刻
- 時計の時刻:2026-10-21 10:30、東京時間
- 日の干支:戊辰
- 占時:巳の刻、9時から11時
- 直前の中気:秋分、9月23日。霜降は10月23日
- 月将:辰、天罡
- 天盤:辰を巳に加える、普通の盤
天盤が定まれば、四課と三伝もそこから出ます。この時刻の四課は辰/戊、卯/辰、卯/辰、寅/卯で、賊剋法で初伝卯、中伝寅、末伝丑を取り、課体は元首です。出し方は大六壬の四課と三伝にあります。

盤がほかと合わないときは、三伝を一つずつ確かめる前に月将を見直すと、原因が早く見つかります。
月将と占時が同じなら?伏吟と反吟
月将が同じ名の占時に乗ると、天盤は地盤とぴったり重なって動きません。これが伏吟です。
月将と占時が衝になると、天盤の支はどれも、地盤で自分と衝になる支の上に乗ります。これが反吟です。例の日は月将が辰なので、次のようになります。
- 7時から8時59分に立てると占時は辰で、月将と同じなので、課体の行に伏吟と出ます。
- 19時から20時59分に立てると占時は戌で、辰と衝なので、課体の行に反吟と出ます。
- 残りの十の時辰は普通の盤です。
この二つの課の見分け方と読み方は大六壬の課体で扱います。
自分の盤で月将を見る方法
無料の大六壬ツールを開き、時刻を入れて「盤だけ」を選べば、問いを書かなくても月将が出ます。結果の説明に「月将」の行があり、「辰 天罡」のように支と将名が書かれます。
- 課を立てた日は、どの中気の後か。
- 中気の当日ではないか。無料の大六壬はその日の0時から月将を替えます。
- 占時は入力した時計の時刻で取られているか。
- 月将の支が、占時の宮にちょうど乗っているか。
盤は無料で、AI への質問には別の上限があります。一課を上から順に読むなら大六壬の見方へ。ほかの記事は大六壬入門にまとめています。
大六壬の月将についてよくある質問
月将と月建はどう違いますか?
月建は節で替わる月の支で、寒露から立冬の前までは戌です。月将は中気で替わり、太陽のいる宮を表します。中気から次の節までの半月は二つが六合になります。節から中気までの半月は合にならず、10月21日のような戌月では、辰と戌でちょうど衝になります。課を立てるときに占時に加えるのは、月建ではなく月将です。
霜降の当日に立てたら、辰と卯のどちらですか?
替え方によります。気が入る時刻で替えるなら、その時刻までは辰です。無料の大六壬は日付で替えるので、霜降の日は0時から卯を使います。
夜に立てると月将は替わりますか?
替わりません。月将は中気でだけ替わり、一日の中で動くのは占時です。昼と夜で替わるのは貴人で、同じ日干でも昼と夜で取る貴人が違います。十二天将を見てください。
ほかのサイトと月将が違うのはなぜですか?
まず替え方を確かめます。節で替える表、気が入る時刻で替える表があり、無料の大六壬は中気の日付で替えます。次に、どの時刻で立てたかを比べます。無料の大六壬は入力した時計の時刻で立て、時差の換算も真太陽時も使いません。
出典と範囲
- Multifate 無料の大六壬:この記事の月将、天地盤、四課、三伝と、中気当日の替わり方の確認は、すべて同じ計算エンジンによります。
- 『大六壬指南』巻一(原文と注):「月将を占時の上に加う」の一節。十二中気と月将、太陽の次、亥将を午に加える例が載っています。


