三伝とは?
大六壬の盤は層を重ねて読みます。天地盤がすべての支を別の支の上に置き、四課がその日に属する四組の上下を選び、三伝が盤から三つの支を取り出して、事の流れを順に読めるようにします。
- 初伝しょでん
- 別名:発用
- 四課から取り出す支で、発用とも呼びます。中伝と末伝はここから導かれます。
- 中伝ちゅうでん
- 普通の課では、天盤で初伝の上に乗っている支です。
- 末伝まつでん
- 天盤で中伝の上に乗っている支で、取り方は中伝と同じです。
三伝のそれぞれには、盤上でその支に乗る天将が一つずつ付きます。天将の並べ方は十二天将で説明しています。
三伝はどこから出てくる?
三伝の材料は四課です。一つの課は上下の組で、下は地盤上の位置、上はそこに乗る天盤の支、つまり上神です。第一課の下は日干そのもので、寄宮に置いて位置を決めます。残り三課の下はすべて支です。四課の並べ方は四課をご覧ください。
三伝を取るときに見るのは、各課の上下が五行でどう関わるかです。無料ツールでは四課の表の最後の列にこの関係が出ます。
| 関係 | 意味 | 賊剋法で使うか |
|---|---|---|
| 下賊上 | 下が上を剋す | 使う、最優先 |
| 上剋下 | 上が下を剋す | 使う、下賊上がないとき |
| 上生下 | 上が下を生ず | 使わない |
| 下生上 | 下が上を生ず | 使わない |
| 比和 | 上下が同じ五行 | 使わない |

無料ツールで確かめながら読めます。
大六壬のツールを試す九宗門:どの法から試すか
古典は初伝の取り方を九つにまとめ、九宗門と呼びます。後の法は前の法で決まらない課のためにあるので、順番に試し、最初に当てはまった法をその課の取り方にします。
| 取り方 | 使う場面 |
|---|---|
| 賊剋 | 四課のどこかに上下の剋がある。 |
| 比用 | 同じ種類の剋が複数あり、日干と陰陽が同じものを取る。 |
| 渉害 | 陰陽でも決まらず、本来の位置に戻るまでに受ける剋が最も深いものを取る。 |
| 遥剋 | 四課に剋がなく、第二から第四課の上神と日干のあいだの遠い剋を見る。 |
| 昴星 | 四課がそろい、上下の剋も遥剋もない。酉を手がかりに取る。 |
| 別責 | 異なる課が三つしかなく、上下の剋も遥剋もない。合干や三合の位置を借りる。 |
| 八専 | 日干と日支が同じ宮にあり、課が二つに減る。 |
| 伏吟 | 天盤が地盤にぴたりと重なって動かない。 |
| 反吟 | 天盤のどの支も地盤の冲の位置に向き合う。 |
無料ツールはおおむねこの順ですが、調整が二つあります。剋がなければすぐ伏吟・反吟を確かめ、八専を遥剋より先に確かめます。
剋のある伏吟・反吟の盤でも初伝は賊剋で取りますが、中伝と末伝は伏吟なら刑、反吟なら冲でつなぎ、課体は伏吟・反吟と記されます。
賊剋法での初伝の取り方
賊剋法は表の関係の列を読みます。下が上神を剋すのが賊で、下からの害です。上神が下を剋すのが剋です。まず賊を探し、なければ剋を探します。
まず下賊上を探す
下賊上の課が一つだけなら、その上神が初伝です。課体は重審と呼びます。
賊がなければ上剋下
下賊上がなく、上剋下の課が一つだけなら、その上神が初伝です。課体は元首です。
候補が複数あるとき
日干と陰陽が同じ支だけを残します。一つに絞れれば比用で、課体は知一です。
それでも並ぶとき
渉害を使い、各候補が地盤の本来の位置に戻るまでに出会う剋を数え、最も深いものを取ります。
中伝と末伝をつなぐ
天盤で初伝の上に乗る支が中伝、中伝の上に乗る支が末伝です。
実際によく効く細部が一つあります。二つの課が同じ剋を示し、上神も同じ支なら、候補は一つと数えます。同じことを言う二行は一つの候補なので、比用も渉害も出番がありません。
実例:2026年10月21日10時30分(東京)
このサイトの大六壬ガイド四本は、すべて同じ時刻を使います。ツールは入力した時計の時刻のまま課を立てるので、東京の10時30分は10時30分として扱われます。
課を立てた時刻
- 時計の時刻:2026-10-21 10:30、東京時間
- 日の干支:戊辰
- 占時:巳の刻、9時から11時
- 月将:辰、天罡、秋分のあと
- 天盤:辰を巳に加える
| 課 | 上神 | 下神 | 関係 |
|---|---|---|---|
| 第一課 干陽 | 辰 | 戊、日干 | 比和 |
| 第二課 干陰 | 卯 | 辰 | 上が下を剋す |
| 第三課 支陽 | 卯 | 辰、日支 | 上が下を剋す |
| 第四課 支陰 | 寅 | 卯 | 比和 |
下賊上はない
四課のどれにも、下が上を剋す関係はありません。
剋す神は一つ
第二課と第三課はどちらも卯の木が辰の土の上にあり、木は土を剋します。ただし同じ卯が二度出ているだけなので、候補は一つです。
初伝
卯が発用になります。上剋下が一か所だけなので、取り方は賊剋、課体は元首です。
中伝
天盤で卯の上に乗るのは寅なので、寅が中伝です。
末伝
寅の上に乗るのは丑なので、丑が末伝です。

結果に記される内容
- 立て方:贼克(賊剋)
- 三伝:初传 卯 朱雀 · 中传 寅 腾蛇 · 末传 丑 贵人
- 課体:元首
- 貴人:丑 · 顺
結果の欄は中国語の表記のまま出ます(初传は初伝、腾蛇は螣蛇、贵人は貴人、顺は順行)。
課体の横には、ツールが伝統的な読み方を添えます。「上が下を克し、その箇所が一つだけの課です。伝統的には、事が上から始まり、筋道が通ると読みます。」
初伝・中伝・末伝の読み方
伝統では三伝を発端、移易、帰計の三つの門と呼びます。事がどこで起こり、途中でどう移り、最後にどこへ落ち着くか。三つの判定を別々に並べるのではなく、一本の流れとして読みます。
- 初伝:事がどう始まり、何に動かされるか。盤の中で最も重く見ます。
- 中伝:途中で事が何に変わるか。間に入る助けや摩擦です。
- 末伝:最後にどこで止まるか。いつ形が見えるかを問うときも、伝統は初伝とあわせて末伝を見ます。
実例の卯、寅、丑は一つずつ後ろへ下がっています。伝統ではこれを退連茹と呼び、物事が引き戻される流れと読まれることが多く、急いで進むより守りがよいとされます。
天将がさらに色を加え、初伝には朱雀、末伝には貴人が乗ります。詳しくは十二天将へ。
自分の時刻で三伝を出してみる
無料の大六壬で、自分の時刻を使って同じ手順をたどってみてください。「盤だけ」を選べば、質問をしなくても四課と三伝が見られます。盤は無料で、AIへの質問には別に回数の上限があります。結果は次の順に確かめます。
- どの課に剋があり、それは下からか上からか。
- 同じ上神が重なっていて、一つと数えるべきではないか。
- 天盤で初伝の上に乗るのはどの支か、さらにその上は。
三伝についてよくある質問
二つの課に剋があるのに、なぜ比用ではなく賊剋なのですか?
二か所の剋がどちらも同じ上神だからです。実例では第二課と第三課がともに辰の上の卯で、候補は一つ。賊剋だけで初伝が決まり、比用も渉害も使いません。
下賊上と上剋下が両方あるときは、どちらが先ですか?
下賊上が先です。四課のどこにも下賊上がないときに限って、上剋下を使います。
中伝はいつも初伝の隣の支ですか?
いいえ。中伝は天盤で初伝の上に乗る支なので、その課の天盤がどれだけ回っているかで決まります。伏吟の課、剋のない反吟の課、八専、別責、昴星の課では、中伝と末伝にもそれぞれ独自の取り方があります。
同じ時刻なのに、ほかのサイトと三伝が違うのはなぜですか?
まず月将を確かめてください。月将を替える日は流派によって違い、無料ツールは中気で替えます。渉害の数え方や昼夜の貴人の分け方も流派で異なります。
出典と範囲
- Multifate 無料の大六壬:この記事の実例の天地盤、四課、三伝は同じ計算エンジンから出しています。
- 大六壬指南 卷一:四課と、初伝を取る諸法の順番を記した古典の原文です。
- 六壬大全 涉害课:渉害課の章で、剋の深さを数える課の例が載っています。



