大六壬とは:盤のしくみと始め方

Multifate · 日本語 · 内容の確認日

四角い木の盆に、朱色の小さなつまみが付いた黒漆の丸い蓋が載っている。四角い地盤に丸い天盤を重ねたような姿

大六壬とは、問いを立てたその時刻から課を組み、ひとつの具体的な問いに答える中国の古典占術です。月将を占時に加えて天盤を地盤の上で回し、四課を取り、三伝を出して、十二天将とともに読みます。

この記事の要点

  • 大六壬が読むのは問いを立てた時刻で、誰かの生年月日ではありません。
  • 大六壬の盤は天地盤、四課、三伝、十二天将の四つの層でできています。
  • 同じ日付と時刻からは必ず同じ課が出ます。問いが変われば課も立て直します。
  • 月将の切り替え、昼夜の貴人、日の変わり目は流派で違うので、結果より先に規則を比べます。
このページの内容

大六壬とは?ひとことで言うと

大六壬は、人ではなく時刻を読む占術のひとつです。問いを決め、そのときの日付と時刻を控えて、その一分から課を立てます。同じ一分からは必ず同じ課が出て、問いが変われば同じ日でも新しく課を立てます。

三つの体系は何を起点にするか
体系起点描くもの
大六壬問いを立てた日付と時刻ひとつの問い
梅花易数三つの数、またはある時刻ひとつの問い(卦を通して)
四柱推命生年月日と出生時刻その人

問う人の情報を何も使わないので、生年月日は要らず、どんな問いにも課を立てられます。大切なのは、問いが本物であることと、入れる時刻が問いの定まった瞬間であることの二つだけです。

無料ツールで確かめながら読めます。

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大六壬はどこから来たのか?

伝統的に、大六壬は太乙、奇門遁甲とならぶ三式のひとつに数えられます。いずれも式盤の上で推す古法で、四角い地盤の上で丸い天盤を回しました。こうした式盤は漢代の墓からも出土しています。

名前はふつう次のように説明されます。壬は陽の水の干で、古くは水を五行の始めとしました。六十干支のうち壬を含むものが六つあるので六壬と呼び、ずっと簡単な小六壬と区別するために大を付けます。

大六壬
別名:六壬
この記事で扱う占術。ひとつの時刻から天地盤を組み、課を取り、伝を出して読みます。
式盤
天盤と地盤を回すために使われた方円の盤。いまは計算が同じ回転を代わりに行います。
小六壬
指で数える簡単な占法。名前は似ていますが、大六壬を短くしたものではありません。

いま教えられている規則の多くは、明清の課書『六壬大全』や『大六壬指南』に由来します。六十の日干支と天盤の十二通りの回り方から、書物に並ぶ七百二十課が生まれます。ただし書物どうしで細部まで一致するわけではありません。

大六壬の盤は何でできている?

問いの時刻から立てた盤ひとつを、伝統的には一課と数えます。ただ四課の「第一課」とまぎらわしいので、ここでは盤と呼びます。盤は四つの層でできていて、どの層も前の層から導かれるので、この順に覚えるのがいちばん楽です。

地盤は十二支で、位置は動きません。天盤も同じ十二支で、月将が占時の上に来るまで回します。すると地盤のどの宮にも天盤の支がひとつずつ乗り、たとえば地盤の巳には天盤の辰が乗ります。

大六壬の天地盤の図:地盤の十二支は動かず、月将の辰が占時の巳に乗るまで天盤を回すと、天盤全体が地盤より一つ後ろにずれる
各マスは、天盤の支が地盤の宮に乗った形です。大きい字が月将とともに回る天盤の支、隅の小さい字が動かない地盤の宮です。
四つの層と、無料ツールでの表示
層何か無料の結果では
天地盤固定した十二の地盤の宮に、天盤の十二支が乗ったもの丸い盤面。各地支の上に乗る天盤の支
四課日干と日支から取る上下四組「四課」の表:課、上神、下神、関係
三伝四課から出す初伝・中伝・末伝盤の中央の三字と「三伝」の行
十二天将貴人を先頭に盤を一周する十二の天将各伝に添えた天将と「貴人」の行
大六壬とは何かを一枚で示す盤:天地盤、四課、三伝の卯・寅・丑と、それに乗る朱雀・螣蛇・貴人
下の例(戊辰の日・巳の刻)の盤を、立てる順に四つの層に番号を振って示しています。第四層には三伝に乗る三つの天将だけを描いています。

四課は、日干と日支を盤の上に置いて見るものです。各課は上神が下神に乗る一組で、両者の五行の生剋が次にどの伝を取るかを決めます。四課の記事で一課ずつ説明します。

三伝は四課から出します。ふつうは剋のある課から初伝を取り、盤をたどって中伝と末伝を出します。伝統的には事の起こり、移り変わり、結末として読みます。三伝の出し方は別の記事で扱います。

十二天将は貴人を先頭に一宮にひとりずつ盤を巡るので、どの支にも、どの伝にも天将が乗り、その位置に性格を加えます。十二天将がそれぞれ何を表すかは別の記事にまとめています。

例:2026年10月21日10時30分の盤

起課の記録

  • 入力した時刻:2026-10-21 10:30
  • 暦:丙午年九月十二 巳时
  • 日干支と時辰:戊辰 · 巳
  • 月将:辰 天罡
  • 四課(上神/下神):辰/戊 · 卯/辰 · 卯/辰 · 寅/卯
  • 三伝:卯 朱雀 · 寅 螣蛇 · 丑 貴人
  • 貴人:丑、順行
  • 立て方:贼克(賊剋) 課体:元首

このサイトの大六壬の記事は、互いに照らし合わせられるよう同じ時刻を使います。2026年10月21日10時30分を、そのとおりに入力します。問いの言い回しは盤面に影響しないので、どんな問いでもかまいません。

  1. 月将を占時に加える

    10月21日より前の直近の中気は秋分なので、月将は辰、天罡です。10時30分は巳の刻なので辰を巳に加えると、天盤全体が地盤より一つ後ろにずれます。巳の上に辰、辰の上に卯と、盤を一周します。

  2. 四課を立てる

    日干の戊は巳に寄り、巳の上には辰が乗るので、第一課は辰/戊で、土と土の比和です。第二課は卯/辰。第三課は日支の辰から取ってやはり卯/辰、第四課は寅/卯です。

  3. 三伝を出す

    剋があるのは卯/辰だけです。木が土を剋す上剋下なので、卯が初伝になります。卯の上の寅が中伝、寅の上の丑が末伝で、三伝は卯、寅、丑です。

  4. 天将を配る

    10時30分は昼の刻で、戊の日の昼貴人は丑です。丑は地盤の寅に乗るのでそこから順に配り、三伝にはそれぞれ朱雀、螣蛇、貴人が乗ります。

結果には二つの名前が記されます。立て方の贼克(賊剋)は、上下の剋から初伝を取ったという意味です。

課体の元首は、伝統的に四課のなかに下賊上がなく、上剋下が一か所だけの課を指します。例の盤では第二課と第三課がどちらも同じ卯/辰なので、一か所と数えます。

ほかのツールと課が違うのはなぜ?

大六壬には、盤面そのものを変える流儀の違いがいくつかあります。同じ時刻で二つのツールの結果が食い違ったら、計算違いを疑う前に次の点を比べてください。

流派によって異なる点
項目このサイトの無料ツールほかのやり方
月将の切り替え各中気の当日から替える。2026年の霜降は10月23日なので、22日は辰、23日からは卯節気から替える流儀もあり、寒露から替えれば10月21日にはもう卯
昼夜の貴人卯から申の六つの刻は昼貴人、残りの六つは夜貴人日の出と日の入りで昼夜を分けたり、別の貴人表を使ったりする流儀もある
天将の順逆貴人の立つ地盤の宮が亥から辰なら順、巳から戌なら逆多くは同じだが、書物によって言い方が少し違う
日の変わり目入力した時刻の零時で日を改め、23時台も同じ日23時から翌日とする人も多い
時刻と場所入力した時刻をそのまま使い、タイムゾーン換算も真太陽時も使わない先に現地の真太陽時に直す流儀もある

大六壬の課の使い方

ひとつの盤が答えるのは、課を立てたときの問いだけです。だから問いが先に来ます。自分で動けるひとつの事柄にしぼり、問いが定まったらすぐに課を立てましょう。何時間も後にしないことです。

  • 一度にひとつの事柄だけを問う。「今年の運勢は?」より「来週の商談はまとまるか?」のほうが向いています。
  • ひとつの問いにひとつの課。気に入らないからと立て直しても、無関係な別の盤が出るだけです。
  • 問いと時刻を書き留めておけば、あとで盤と実際の出来事を照らし合わせられます。

伝統的には、日干が問う人を、日支が相手や事柄そのものを表します。四課で両者の交わり方を見て、三伝を始まり、転機、結果として読みます。問う内容に関わる類神、たとえばお金なら財、移動なら駅馬も探します。

無料の大六壬で最初の課を立てる方法

  1. 始め方を選ぶ

    「問いを添えて」を選んで問う事柄を書くか、先に盤を見て後から問うなら「盤だけ」を選びます。

  2. 時刻を決める

    日付と時刻を入れるか、「現在の時刻を使う」を押します。盤はこの一分から組まれるので、先へ進む前に確かめてください。

  3. 盤を立てる

    「この盤を立てる」を押します。無料で、アカウントも要りません。

  4. 順に読む

    まず暦の行を確かめ、次に盤面と四課の表、最後に三伝とそれぞれの天将を見ます。

無料の大六壬で上の例を立ててみて、層ごとに読み進めましょう。最初は四課からです。記事は大六壬入門のページに順次まとめます。盤は無料で、AI への質問には別に回数の上限があります。

大六壬についてよくある質問

大六壬と小六壬は同じものですか?

いいえ。小六壬は指で数える簡単な占法で、大安、留連、速喜、赤口、小吉、空亡の六つの位置しかありません。大六壬は問いの時刻から天地盤、四課、三伝、十二天将をすべて組みます。

大六壬に生年月日は必要ですか?

要りません。大六壬は問いを立てた日付と時刻から課を組み、生まれとは関係しません。人の命式を見たいときは四柱推命入門をどうぞ。

同じ時刻なのに、二日後には課が変わるのはなぜですか?

日干支は毎日替わり、月将も中気ごとに替わります。無料ツールでは、2026年10月21日と22日の月将は辰で、霜降当日の23日からは卯になります。

昨日の問いでも、今日課を立てられますか?

過去の時刻も入力でき、盤はその時刻どおりに組まれます。伝統的には問いが本当に定まった瞬間を重んじるので、覚えていればその時刻を使い、課を立てようと座った時刻は使いません。

出典と範囲

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