大六壬とは?ひとことで言うと
大六壬は、人ではなく時刻を読む占術のひとつです。問いを決め、そのときの日付と時刻を控えて、その一分から課を立てます。同じ一分からは必ず同じ課が出て、問いが変われば同じ日でも新しく課を立てます。
| 体系 | 起点 | 描くもの |
|---|---|---|
| 大六壬 | 問いを立てた日付と時刻 | ひとつの問い |
| 梅花易数 | 三つの数、またはある時刻 | ひとつの問い(卦を通して) |
| 四柱推命 | 生年月日と出生時刻 | その人 |
問う人の情報を何も使わないので、生年月日は要らず、どんな問いにも課を立てられます。大切なのは、問いが本物であることと、入れる時刻が問いの定まった瞬間であることの二つだけです。
無料ツールで確かめながら読めます。
大六壬のツールを試す大六壬はどこから来たのか?
伝統的に、大六壬は太乙、奇門遁甲とならぶ三式のひとつに数えられます。いずれも式盤の上で推す古法で、四角い地盤の上で丸い天盤を回しました。こうした式盤は漢代の墓からも出土しています。
名前はふつう次のように説明されます。壬は陽の水の干で、古くは水を五行の始めとしました。六十干支のうち壬を含むものが六つあるので六壬と呼び、ずっと簡単な小六壬と区別するために大を付けます。
- 大六壬
- 別名:六壬
- この記事で扱う占術。ひとつの時刻から天地盤を組み、課を取り、伝を出して読みます。
- 式盤
- 天盤と地盤を回すために使われた方円の盤。いまは計算が同じ回転を代わりに行います。
- 小六壬
- 指で数える簡単な占法。名前は似ていますが、大六壬を短くしたものではありません。
いま教えられている規則の多くは、明清の課書『六壬大全』や『大六壬指南』に由来します。六十の日干支と天盤の十二通りの回り方から、書物に並ぶ七百二十課が生まれます。ただし書物どうしで細部まで一致するわけではありません。
大六壬の盤は何でできている?
問いの時刻から立てた盤ひとつを、伝統的には一課と数えます。ただ四課の「第一課」とまぎらわしいので、ここでは盤と呼びます。盤は四つの層でできていて、どの層も前の層から導かれるので、この順に覚えるのがいちばん楽です。
地盤は十二支で、位置は動きません。天盤も同じ十二支で、月将が占時の上に来るまで回します。すると地盤のどの宮にも天盤の支がひとつずつ乗り、たとえば地盤の巳には天盤の辰が乗ります。

| 層 | 何か | 無料の結果では |
|---|---|---|
| 天地盤 | 固定した十二の地盤の宮に、天盤の十二支が乗ったもの | 丸い盤面。各地支の上に乗る天盤の支 |
| 四課 | 日干と日支から取る上下四組 | 「四課」の表:課、上神、下神、関係 |
| 三伝 | 四課から出す初伝・中伝・末伝 | 盤の中央の三字と「三伝」の行 |
| 十二天将 | 貴人を先頭に盤を一周する十二の天将 | 各伝に添えた天将と「貴人」の行 |

四課は、日干と日支を盤の上に置いて見るものです。各課は上神が下神に乗る一組で、両者の五行の生剋が次にどの伝を取るかを決めます。四課の記事で一課ずつ説明します。
三伝は四課から出します。ふつうは剋のある課から初伝を取り、盤をたどって中伝と末伝を出します。伝統的には事の起こり、移り変わり、結末として読みます。三伝の出し方は別の記事で扱います。
十二天将は貴人を先頭に一宮にひとりずつ盤を巡るので、どの支にも、どの伝にも天将が乗り、その位置に性格を加えます。十二天将がそれぞれ何を表すかは別の記事にまとめています。
例:2026年10月21日10時30分の盤
起課の記録
- 入力した時刻:2026-10-21 10:30
- 暦:丙午年九月十二 巳时
- 日干支と時辰:戊辰 · 巳
- 月将:辰 天罡
- 四課(上神/下神):辰/戊 · 卯/辰 · 卯/辰 · 寅/卯
- 三伝:卯 朱雀 · 寅 螣蛇 · 丑 貴人
- 貴人:丑、順行
- 立て方:贼克(賊剋) 課体:元首
このサイトの大六壬の記事は、互いに照らし合わせられるよう同じ時刻を使います。2026年10月21日10時30分を、そのとおりに入力します。問いの言い回しは盤面に影響しないので、どんな問いでもかまいません。
月将を占時に加える
10月21日より前の直近の中気は秋分なので、月将は辰、天罡です。10時30分は巳の刻なので辰を巳に加えると、天盤全体が地盤より一つ後ろにずれます。巳の上に辰、辰の上に卯と、盤を一周します。
四課を立てる
日干の戊は巳に寄り、巳の上には辰が乗るので、第一課は辰/戊で、土と土の比和です。第二課は卯/辰。第三課は日支の辰から取ってやはり卯/辰、第四課は寅/卯です。
三伝を出す
剋があるのは卯/辰だけです。木が土を剋す上剋下なので、卯が初伝になります。卯の上の寅が中伝、寅の上の丑が末伝で、三伝は卯、寅、丑です。
天将を配る
10時30分は昼の刻で、戊の日の昼貴人は丑です。丑は地盤の寅に乗るのでそこから順に配り、三伝にはそれぞれ朱雀、螣蛇、貴人が乗ります。
結果には二つの名前が記されます。立て方の贼克(賊剋)は、上下の剋から初伝を取ったという意味です。
課体の元首は、伝統的に四課のなかに下賊上がなく、上剋下が一か所だけの課を指します。例の盤では第二課と第三課がどちらも同じ卯/辰なので、一か所と数えます。
ほかのツールと課が違うのはなぜ?
大六壬には、盤面そのものを変える流儀の違いがいくつかあります。同じ時刻で二つのツールの結果が食い違ったら、計算違いを疑う前に次の点を比べてください。
| 項目 | このサイトの無料ツール | ほかのやり方 |
|---|---|---|
| 月将の切り替え | 各中気の当日から替える。2026年の霜降は10月23日なので、22日は辰、23日からは卯 | 節気から替える流儀もあり、寒露から替えれば10月21日にはもう卯 |
| 昼夜の貴人 | 卯から申の六つの刻は昼貴人、残りの六つは夜貴人 | 日の出と日の入りで昼夜を分けたり、別の貴人表を使ったりする流儀もある |
| 天将の順逆 | 貴人の立つ地盤の宮が亥から辰なら順、巳から戌なら逆 | 多くは同じだが、書物によって言い方が少し違う |
| 日の変わり目 | 入力した時刻の零時で日を改め、23時台も同じ日 | 23時から翌日とする人も多い |
| 時刻と場所 | 入力した時刻をそのまま使い、タイムゾーン換算も真太陽時も使わない | 先に現地の真太陽時に直す流儀もある |
大六壬の課の使い方
ひとつの盤が答えるのは、課を立てたときの問いだけです。だから問いが先に来ます。自分で動けるひとつの事柄にしぼり、問いが定まったらすぐに課を立てましょう。何時間も後にしないことです。
- 一度にひとつの事柄だけを問う。「今年の運勢は?」より「来週の商談はまとまるか?」のほうが向いています。
- ひとつの問いにひとつの課。気に入らないからと立て直しても、無関係な別の盤が出るだけです。
- 問いと時刻を書き留めておけば、あとで盤と実際の出来事を照らし合わせられます。
伝統的には、日干が問う人を、日支が相手や事柄そのものを表します。四課で両者の交わり方を見て、三伝を始まり、転機、結果として読みます。問う内容に関わる類神、たとえばお金なら財、移動なら駅馬も探します。
無料の大六壬で最初の課を立てる方法
始め方を選ぶ
「問いを添えて」を選んで問う事柄を書くか、先に盤を見て後から問うなら「盤だけ」を選びます。
時刻を決める
日付と時刻を入れるか、「現在の時刻を使う」を押します。盤はこの一分から組まれるので、先へ進む前に確かめてください。
盤を立てる
「この盤を立てる」を押します。無料で、アカウントも要りません。
順に読む
まず暦の行を確かめ、次に盤面と四課の表、最後に三伝とそれぞれの天将を見ます。
無料の大六壬で上の例を立ててみて、層ごとに読み進めましょう。最初は四課からです。記事は大六壬入門のページに順次まとめます。盤は無料で、AI への質問には別に回数の上限があります。
大六壬についてよくある質問
大六壬と小六壬は同じものですか?
いいえ。小六壬は指で数える簡単な占法で、大安、留連、速喜、赤口、小吉、空亡の六つの位置しかありません。大六壬は問いの時刻から天地盤、四課、三伝、十二天将をすべて組みます。
大六壬に生年月日は必要ですか?
要りません。大六壬は問いを立てた日付と時刻から課を組み、生まれとは関係しません。人の命式を見たいときは四柱推命入門をどうぞ。
同じ時刻なのに、二日後には課が変わるのはなぜですか?
日干支は毎日替わり、月将も中気ごとに替わります。無料ツールでは、2026年10月21日と22日の月将は辰で、霜降当日の23日からは卯になります。
昨日の問いでも、今日課を立てられますか?
過去の時刻も入力でき、盤はその時刻どおりに組まれます。伝統的には問いが本当に定まった瞬間を重んじるので、覚えていればその時刻を使い、課を立てようと座った時刻は使いません。
出典と範囲
- Multifate 大六壬ツール:本記事で扱う天地盤、四課、三伝、天将と、結果に書かれる盤の基準。
- 『六壬大全』渉害課:このサイトの盤の規則を照合した明代の課書のひとつ。



