大六壬の応期とは?
応期は「いつそうなるか」への答えで、三伝からいくつかの地支を取り出して読みます。その支の日・月・年がめぐってきたとき、事が動く、あるいは形が見えると読みます。
初伝を見る
初伝は発用ともいい、事が動き出す支です。その支の日や月がめぐってくる時を見ます。
末伝を見る
末伝は事の落ち着き先です。末伝の支がめぐってくると、結果が見えやすくなると読みます。
旬空を確かめる
その日の旬空に入っている伝は、まだ実がありません。填実するか旬が明けるまで待ちます。
合と衝を探す
三伝の支にはそれぞれ六合する支と衝する支があります。その日や月は、事が引き寄せられたり揺さぶられたりする時です。

無料ツールで確かめながら読めます。
大六壬のツールを試す応期の候補を出す四つの規則とは?
完全な鑑定は、どの盤にも同じ四つの規則で応期の候補を出し、そこから読みます。規則名は伝統の呼び方のままです。
| 規則 | どの支を取るか | 伝統的な読み方 |
|---|---|---|
| 発用 | 初伝の地支 | 事がここから動き出す |
| 末伝 | 末伝の地支 | 事の落ち着き先。この支で結果が見えやすい |
| 空亡填実 | 旬空に入った伝 | まだ実がない。その支が来るか旬が明けて実になる |
| 逢合逢衝 | 三伝それぞれの六合の支と衝の支 | 合は引き寄せ、衝は揺さぶり。どちらも事が動くきっかけ |
六合は子丑、寅亥、卯戌、辰酉、巳申、午未の組み合わせです。衝は十二支で真向かいの支で、子午、丑未、寅申、卯酉、辰戌、巳亥です。
ここでの合は六合だけで三合は数えません。三伝の三つの支それぞれに合と衝を一つずつ取るので、この規則の候補はいつも六つ並び、同じ支が重なることもあります。
例の盤:2026年10月21日10時30分の応期
このサイトの大六壬の記事は同じ盤を使っています。2026年10月21日10時30分(東京)、戊辰日の巳の刻、月将は辰の天罡、課体は元首、三伝は卯に朱雀、寅に螣蛇、丑に貴人が乗ります。戊辰は甲子旬で、旬空は戌と亥です。
| 番号 | 規則 | もと | 地支 |
|---|---|---|---|
| 1 | 発用 | 初伝卯 | 卯 |
| 2 | 末伝 | 末伝丑 | 丑 |
| 3 | 逢合 | 初伝卯 | 戌 |
| 4 | 逢衝 | 初伝卯 | 酉 |
| 5 | 逢合 | 中伝寅 | 亥 |
| 6 | 逢衝 | 中伝寅 | 申 |
| 7 | 逢合 | 末伝丑 | 子 |
| 8 | 逢衝 | 末伝丑 | 未 |
卯・寅・丑はどれも旬空の戌・亥に当たらないので、空亡填実は出ず、候補は八つです。初伝卯と末伝丑が本筋で、残りの六つは補助の手がかりです。完全な鑑定は一番重い一つ、たいていは末伝を読みます。

三伝が旬空に入ったら応期はどうなる?
旬空は、その旬の十干と組にならない二つの地支です。三伝の一つがここに入ると、事はまだ実を結ばないと読み、その支が来て填実するか、旬が明けて空が抜けるのを待ちます。
例の盤にはこの形はありませんが、同じ日の未明の一課にあります。
同じ日の未明の一課
- 起課:2026年10月21日 1時30分(東京)、戊辰日の丑の刻、月将は辰の天罡
- 課体は遥剋・弾射、三伝は亥・寅・巳
- 旬空は戌と亥(甲子旬)で、初伝の亥が空
- 応期の候補:発用亥、末伝巳、空亡填実の亥、合衝からさらに寅と申
暦で確かめると、甲子旬は10月26日の癸酉まで、10月27日の甲戌から甲戌旬になり、亥はもう空ではありません。10月28日の乙亥がその後最初の亥の日です。
伝統では、旬が替わる27日に空が抜け、亥の日の28日に填実すると読みます。空だから成らない、という意味ではありません。
応期は日・月・年のどれを指す?
地支そのものに単位はありません。卯は卯の日でも卯の月でも卯の年でもありえます。『六壬大全』巻三の応期の歌は、まず初伝と起課の年・月・日・時の関係を見ます。
| 原文 | 意味 | 例の盤 |
|---|---|---|
| 用起太歳一年中 | 初伝がその年の支なら一年のうち | 2026年は丙午で年の支は午、当たらない |
| 斗建発時当月見 | 初伝がその月の月建ならその月のうち | 寒露から立冬前は月建が戌、当たらない |
| 伝辰旬内応期詳 | 初伝が日支(辰は日辰の意)なら一旬のうち | 日支は辰、当たらない |
| 用日克期在朝晩 | 初伝が日干の寄宮ならその日のうち | 戊は巳に寄る、当たらない |
| 得時不出八刻中 | 初伝が占時なら八刻(約二時間)のうち | 占時は巳、当たらない |
例の初伝卯はどれにも当たらず、歌からはすぐに範囲が出ません。巻七の元首課の注は「取年月日時為応期」とし、年・月・日・時のいずれも単位になりえます。
歌に当たらないときは、事の遠近で決めるのが一般的です。数日で決まる事なら日、数か月なら月、もっと先なら年。流派で取り方は違い、完全な鑑定も単位は選びません。
例の候補を暦で見る(手計算で、盤の結果ではありません)
- 末伝丑:丑の日は10月30日丁丑、11月11日己丑。丑の月は2027年1月5日の小寒から
- 初伝卯:卯の日は11月1日己卯、11月13日辛卯。卯の月は2027年3月6日の啓蟄から
Multifate では応期をどこで見る?
無料の大六壬は盤を立てるだけで、天地盤、月将、四課、三伝、貴人、課体が出ます。
完全な鑑定は、課体、類神、三伝、応期の順に読み、応期ではどの規則のどの支かを明記します。
応期は類神や課体と合わせて読んで、はじめて意味を持ちます。同じ末伝丑でも、お金の問いと仕事の問いでは落ち着き先が違います。類神の取り方は大六壬の類神、事の始まり方は大六壬の課体で。全体像は大六壬入門からどうぞ。
大六壬の応期:よくある質問
無料の大六壬で応期の日付まで分かりますか?
分かりません。応期は完全な鑑定でも地支までで、暦の日付にはしません。日付に当てたいときは、本文の手順で暦を見てください。
候補が多すぎます。どれから見ればいいですか?
まず初伝と末伝です。初伝は事の動き出し、末伝は落ち着き先です。合衝の支は補助の手がかりで、完全な鑑定は一番重い一つ、たいていは末伝を読みます。
三伝が旬空に入ると、事は成らないのですか?
伝統ではそう読みません。空はまだ実がないという意味で、填実するか旬が明けてから見直します。10月21日1時30分の盤では初伝亥が空で、10月27日に旬が替わり、10月28日が亥の日です。
サイトによって応期が違うのはなぜですか?
応期は三伝から出ますが、三伝は月将の替わる日や渉害の数え方で変わり、流派ごとに違います。三伝が変われば候補も変わります。日・月・年の当て方も流派で違います。
出典と範囲
- Multifate 無料の大六壬:本文の例の天地盤、四課、三伝、課体は、すべて同じ計算から出ています。
- 大六壬の完全な鑑定の例:一つの問いに対する完全な鑑定の例。応期の段が規則名と地支をどう書くかを確かめられます。
- 六壬大全 卷三:本文で引いた応期の歌「用起太歳一年中」とその注の原文。
- 六壬大全 卷七:元首課の節。注に「取年月日時為応期」とあります。
- 香港天文台:The 24 Solar Terms:二十四節気の名称と順序。卯の月と丑の月の始まりを確かめるのに使いました。


